10年越し

 今日は関係のある人達が全員有給という奇跡の状況のため、仕事にならず……。11月からやろうと思っていたことの下準備ぐらいしかやれることねー。というわけで、戯言を一つ。

 ようやく足の運び方がわかった気がしてます。物書きの。

 委託版の作業が終わって頒布開始までの2週間余りは、ずーっとBMWのシナリオの振り返りをしてました。細かい個々のパートがどうとか以前に抜本的につまらないのはなんなんだろうと。
 面白いもの、面白いと言われているもの、つまらないもの、つまらないと言われているものを、ゲーム・アニメ・小説*1と一つ一つ振り返ってじーっとにらめっこ。
 とかやってはいたんですが、実際のキッカケは安藤さんの「なのはは魔法少女であろうとして下の毛生やしてないんだよ、魔法で」という半分バカ話半分真面目話。聞いた時は大してなんとも思ってなかったんですが、巡り巡ってビビっと来て、+会社で講義を受けたマーケティングのニーズ分析の知識で裏づけされました。

 その答えが「be」。 ストーリー・シナリオとは「be」を達成しようとするプロセスのこと(達成・未達成は結果なのでどちらでも良い)。

 BMWはこの「be」がとにかく弱かった。ぶっちゃけ無かったと言っても良い。クロスオーバーの物語っぽい何かをできるだけ破綻なく組み立てることに終始してしまい本来の肝である「be」がよえー。かろうじてあったのは桜絡みぐらいで他は……。BMWのような組み立ての場合は、おそらくラスボスの「be」が非常に大切なのだけどそれが弱かった……。

 物書きしてみたい! と思った中学の頃に読んだHOWTO本に経歴表を書けと記述されてた意図を10年経った今ようやく実感。キャラの経歴は表面的にわからなくても裏には「be」が存在するはずなので、経歴表を埋めながら「be」を考えろ感じろってことだった。
 まだ考えただけの単なる実験無き理論に過ぎないので、しばらくこれを信じて実践していく。あとは手の運びであるテキストそのものをちゃんと書けるように修行すれば……ようやくスタートラインに立てるかな。

*1:映画が無いのが俺の狭い所だなー、と書いてて思った……。映画と演劇を自分の中に入れたいとは思いつつ……